【簿記3級】第32回 帳簿(売上帳・売掛金元帳)

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前回の講義はコチラ→ 第31回 帳簿(仕入帳・買掛金元帳)
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今回の講義では、補助簿のうち、売上帳と売掛金元帳の記入方法について学習します。

売上帳

売上帳とは、売上取引の明細を記録した帳簿です。

これまで学習した通り、売上取引は以下のような仕訳で記録されます。(掛け取引の場合)

(借)売掛金 1,000 (貸)売上 1,000 

仕訳さえ記録していれば財務諸表(損益計算書・貸借対照表)を作成することができますが、どんな商品を、いつ、誰に、どのくらい販売したかといった詳しい情報を記録することができません。

そこで「売上帳」という補助簿を用いて、売上取引の明細を記録しておくのです。

売上帳の形式は以下の通りで、前回の講義で学習した仕入帳と同じフォーマットです。

記入方法も仕入帳と同じですが、取引例を用いて確認してみましょう。

【取引例】
小早川株式会社の5月の仕入取引は以下の通りです。
なおトラリン株式会社に対する売掛金の前月末残高は1,400円(借方)でした。

■5月1日、そうま株式会社に、バット10本(@200円)を売り上げ、代金は現金で受け取りました。
■5月10日、トラリン株式会社に、ボール20個(@100円)と、スパイク10足(@140円)を売り上げ、代金は掛けとしました。
■5月11日、トラリン株式会社に売り上げたボール20個(@100円)のうち、10個が返品されました

■5月31日、トラリン株式会社に対する売掛金1,400円を現金で回収しました。 

このとき、小早川株式会社は以下の通り売上帳に記入します。

上記が記入例になりますが、記入方法の注意点を付記すると以下の通りです。

会社は営利法人である以上、売上(トップラインともいいます)を追求しなければなりません。

売上を伸ばすために様々な施策を講じることになりますが、そのときに役立つのが過去の売上分析です。

なぜ前月は売上が低かったのか、なぜ去年は売上が高かったのか、来月の売上はどうなりそうか、等々。

そういった原因分析や予測を行うためにも、取引の明細が記録された売上帳は非常に重要な補助簿といえます。

売掛金元帳

売掛金元帳は、得意先ごとに売掛金の状況を記録した帳簿で、得意先元帳と呼ばれることもあります。

売掛金は将来現金を受け取れる権利(=資産)です。

そして会社は、売掛金を回収したときの現金を使って、買掛金や支払手形、借入金などの負債を返済しています。

もし、帳簿の管理がずさんで、売掛金の回収漏れ等があった場合、手もとの現金が不足して負債を返済できなくなり、会社の信用を著しく損ねてしまいます。

そこで、会社の資金繰りを健全化する観点から、どの得意先にどのくらいの売掛金が残っているかという情報を正確に記録した、売掛金元帳の作成が必要になるのです。

売掛金元帳の形式は以下の通りで、前回の講義で学習した買掛金元帳と同じフォーマットです。

記入方法も買掛金元帳と同じですが、取引例を用いて確認してみましょう。(上述の売上帳で用いた取引例と同じです)

【取引例】
小早川株式会社の5月の仕入取引は以下の通りです。
なおトラリン株式会社に対する売掛金の前月末残高は1,400円(借方)でした。

■5月1日、そうま株式会社に、バット10本(@200円)を売り上げ、代金は現金で受け取りました。
■5月10日、トラリン株式会社に、ボール20個(@100円)と、スパイク10足(@140円)を売り上げ、代金は掛けとしました。
■5月11日、トラリン株式会社に売り上げたボール20個(@100円)のうち、10個が返品されました

■5月31日、トラリン株式会社に対する売掛金1,400円を現金で回収しました。 

このとき、小早川株式会社は以下の通り売掛金元帳に記入します。

上記が記入例になりますが、記入方法の注意点を付記すると以下の通りです。

 

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