【簿記3級】第03回 損益計算書と貸借対照表

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前回の講義はコチラ→ 第02回 仕訳の基本 -簿記の5要素と具体例-
次回の講義はコチラ→ 第04回 商品売買 -分記法と三分法-

前回の講義で、仕訳とは複式簿記における取引を記録するための方法であることを学びました。

今回の講義では、仕訳を集計し、貸借対照表と損益計算書を作成するプロセスを紹介します。

仕訳の集計

前回の講義で、4つの仕訳が具体例として出てきたので、その仕訳を集計してみましょう。

前回登場した仕訳は以下の通りです。

これを勘定科目ごとに集計するために、科目ごとに並び替えてみましょう。

現金は複数回発生しているため、これを集計します。
なお現金は資産なので、貸方に計上されている場合は減少を意味します。

これで仕訳の集計は完了です(簡単ですね!)

このとき、借方金額の合計と貸方金額の合計が一致していることを、必ず確認するようにしてください。
(一致していない場合は計算ミスをしているはず…)

この集計結果を使って、損益計算書と貸借対照表を作成することができます。

 

損益計算書(P/L)とは

損益計算書(そんえきけいさんしょ)とは、企業の経営成績を表す決算書です。

つまり、どれくらい儲かったかを示すために作成されるものです。

損益計算書は、英語で「Profit and Loss statement」と訳され、「P/L」と略称されることもあります。

損益計算書は、収益から費用を引いて「利益」を計算するものであり、以下のような概念図で表すことができます。

【損益計算書の概念図】

ここで、先ほどの仕訳の集計結果を見てみましょう。

この集計結果のうち、収益と費用を抽出し、利益を計算すれば損益計算書が完成します。

収益は「売上」、費用は「仕入」が該当するので、損益計算書は以下のように作成されます。

【損益計算書】

これで損益計算書を作成することができました!

続いて貸借対照表の作成プロセスを確認してみましょう。

 

貸借対照表(B/S)とは

貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)とは、企業の財政状態を表す決算書です。

具体的には
 ・どれくらいの資産があるのか
 ・どれくらいの負債があるのか
 ・どれくらいの純資産(=資産-負債)があるのか
を示すために作成されるものです。

貸借対照表は、英語で「Balance Sheet」と訳され、「B/S」と略称されることもあります。

貸借対照表は、以下のような概念図で表すことができます。

【貸借対照表の概念図】

損益計算書で計算した利益を純資産に加算するのがポイントです。

ここで、先ほどの仕訳の集計結果を見てみましょう。

この集計結果のうち、資産・負債および純資産を抽出し、損益計算書で計算した利益を純資産に加算すれば、貸借対照表が完成します。

資産は「現金」、負債は「借入金」、純資産は「資本金」が該当するので、貸借対照表は以下のように作成されます。

【貸借対照表】

これで貸借対照表を作成することができました!

ここでも借方金額の合計と貸方金額の合計が一致していることを、必ず確認するようにしてください。

 

まとめ

  • 仕訳を勘定科目ごとに集計した結果を使って、損益計算書と貸借対照表を作成する
  • 損益計算書(Profit and Loss statement、P/L)は、企業の経営成績を表す決算書である
  • 損益計算書は、仕訳の集計結果から「収益」と「費用」抽出し、利益を計算すれば完成する
  • 貸借対照表(Balance Sheet、B/S)は、企業の財政状態を表す決算書である
  • 貸借対照表は、仕訳の集計結果から「資産」・「負債」・「純資産」を抽出し、損益計算書で計算した利益を純資産に加算すれば完成する
前回の講義はコチラ→ 第02回 仕訳の基本 -簿記の5要素と具体例-
次回の講義はコチラ→ 第04回 商品売買 -分記法と三分法-

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