【簿記3級】第04回 商品売買 -分記法と三分法-

Pocket

前回の講義はコチラ→ 第03回 簿記の一連の流れ
次回の講義はコチラ→ 第05回 商品売買 -売掛金・買掛金・クレジット売掛金-

今回の講義では、企業経営において最も重要な取引である、商品売買の仕訳方法について学んでいきましょう。

商品売買の仕訳方法には、「分記法(ぶんきほう)」と「三分法(さんぶんぽう)」がありますが、簿記検定においては三分法での出題が大半となります。

なぜなら実務上は、商品売買を三分法で仕訳するのがほとんどだからです。

(三分法の方が実務上都合が良い理由は、後ほど実際の仕訳を確認してからご紹介します)

とはいえ、試験では分記法での仕訳を問われることもあるので、分記法もしっかりと理解してくださいね!

ということで、まずは分記法の仕訳から学んでいきましょう。

商品売買(分記法)の仕訳

さっそく具体的な取引を例に、分記法の仕訳を確認してみましょう。

【取引例:商品を仕入れたときの仕訳】
小早川は、リサイクルショップでバットを25,000円で仕入れました。

これを分記法では以下のような仕訳を作ります。

まずバットという商品(資産)が増えたので、借方に商品25,000円を記入します。
そして現金(資産)が減少したので、貸方に現金25,000円を記入します。

続いて商品を販売したときの仕訳も見てみましょう。

 

【取引例:商品を販売したときの仕訳】
バットを仕入れた小早川は、そのバットをそうまに30,000円で売りました。

これを分記法では以下のような仕訳を作ります。

まず現金(資産)30,000円をもらったので、借方に現金30,000円を記入します。
そしてバットという商品(資産)が減少したので、貸方に商品25,000円を記入します。

これで取引内容はすべて記録できているようにも思えますが、
このままだと、借方金額(30,000円)と貸方金額(25,000円)が一致しません。

仕訳には、借方金額と貸方金額は必ず一致するという性質があります。

そこで差額の5,000円(=30,000円-25,000円)は、収益が発生したと考えて、貸方に商品売買益5,000円を記入します。

以上が分記法の仕訳方法です。

ちなみに「分記法」という名称は、商品を売り上げたときに、売上金額を原価と利益に分けて記録するところに由来します。

 

商品を仕入れたときは資産が増加したと捉え、商品を売り上げたときは資産が減少したと捉える分記法は、直感的にも分かりやすい記録方法といえます。

しかし、商品を売るたびに、その商品の原価を調べて記入する必要があるため、多数の商品を取り扱う企業においては、非常に面倒な記録方法となってしまうのです。

そのため実務上、分記法はほとんど採用されず、簿記検定においても三分法での出題が大半を占めています。

 

商品売買(三分法)の仕訳

さきほどと同じ取引例を使って三分法の仕訳も確認していきましょう。

【取引例:商品を仕入れたときの仕訳】
小早川は、リサイクルショップでバットを25,000円で仕入れました。

これを三分法では以下のような仕訳を作ります。

三分法では、商品を仕入れたときは仕入(費用)が増加したと考えて、借方に仕入25,000円を記入します。

そして現金(資産)が減少したので、貸方に現金25,000円を記入します。これは分記法と同様ですね。

続いて商品を販売したときの仕訳も見てみましょう。

【取引例:商品を販売したときの仕訳】
バットを仕入れた小早川は、そのバットをそうまに30,000円で売りました。

これを三分法では以下のような仕訳を作ります。

まず現金(資産)30,000円をもらったので、借方に現金30,000円を記入します。これは分記法と同様ですね。

そして売上(収益)が増加したと考え、貸方に売上30,000円を記入します。

三分法では、販売時に商品の原価を記入する必要がなく、売価のみで記録することができます。

そのため、取引量が多い企業活動においては、とても便利な仕訳方法といえます。

前述したとおり、簿記検定においては三分法での出題が大半を占めるため、この熱闘簿記検定サイトにおいても、三分法を前提に説明をさせていただきます。

 

まとめ

  • 商品売買の仕訳方法には、分記法と三分法があります

  • 商品を仕入れたとき、分記法では以下のように仕訳します


  • 商品を仕入れたとき、三分法では以下のように仕訳します


  • 商品を販売したとき、分記法では以下のように仕訳します


  • 商品を販売したとき、三分法では以下のように仕訳します


  • 簿記検定においては三分法での出題が大半を占めます
前回の講義はコチラ→ 第03回 簿記の一連の流れ
次回の講義はコチラ→ 第05回 商品売買 -売掛金・買掛金・クレジット売掛金-

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です