【簿記3級】第02回 仕訳の基本 -簿記の5要素と具体例-

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仕訳とは

仕訳とは、複式簿記における取引の記帳方法のことです。

仕訳には以下のルールが存在します。

  1. 取引を借方」貸方」の2つに分ける
  2. 共通の用語である勘定科目」を使う

具体的に以下の取引を仕訳で記録してみましょう。

 

【取引例】小早川がそうまから1,000円を借りました

上記の取引は、以下のように記録します。

このように「1,000円を借りた」という取引を「現金が1,000円増えた」と「借入金が1,000円増えた」の2つの側面に分け、「現金」・「借入金」という勘定科目を使って記録します。

また仕訳は1つの取引を、2つの側面でとらえたものなので、
借方の金額と貸方の金額は必ず一致するという非常に重要な性質があります。

なお借方は左側に、貸方は右側に記載します。これは仕訳のルールなので覚えてしまいましょう。
有名な覚え方は以下の通りです。

また勘定科目ごとに、借方に記載するのか貸方に記載するのかもルールで決まっています。
上の例では、資産である現金が借方に、負債である借入金が貸方に記載されていますが、詳しくは以下の「簿記の5要素」で紹介します。

簿記の5要素

すべての勘定科目は、以下の5つに区分することができます。

 ①資産  …現金、商品など
 ②負債  …借入金、未払金など
 ③純資産 …資本金、資本準備金など
 ④収益  …売上高など
 ⑤費用  …仕入、消耗品費など

これら5つのカテゴリーを「簿記の5要素」といいます。

そして各要素を借方・貸方のいずれに記録するかはルールで決められており、
資産・費用が増加するときは借方に、負債・純資産・収益が増加するときは貸方に記録します。

【各要素が増加するとき】

また資産・費用が減少するときは貸方に、負債・純資産・収益が減少するときは借方に記録します。

【各要素が減少するとき】

以上のことを具体的な仕訳で確認していきましょう。

仕訳の具体例

ある日小早川は、リサイクルショップでバットを安く仕入れ、そうまに高く売りつけることで利益を得ようと考えました。

 

【取引例①】
さっそく事業化しようと考えた小早川は、銀行から20,000円の融資を受けることにしました。

この取引により、現金(資産)が20,000円増加し、借入金(負債)が20,000円増加したので、以下のように記録します。

(仕訳)

 

【取引例②】
銀行から20,000円を融資してもらいましたが、これでは資金が足りないと考えた小早川は投資家から出資を募り、10,000円の資金を追加調達しました。

この取引により、現金(資産)が10,000円増加し、資本金(純資産)が10,000円増加したので、以下のように記録します。

(仕訳)

 

【取引例③】
事業資金を得た小早川は、リサイクルショップに行って、バットを25,000円で仕入れました。

この取引により、仕入(費用)が25,000円増加し、現金(資産)が25,000円減少したので、以下のように記録します。

(仕訳)

 

【取引例④】
バットを仕入れた小早川は、そのバットをそうまに30,000円で売りました。

この取引により現金(資産)が30,000円増加し、売上(収益)が30,000円増加したので、以下のように記録します。

(仕訳)

 

まとめ

◆仕訳とは、複式簿記における取引の記帳方法のこと。
◆仕訳には以下のルールが存在する。
 1. 取引を借方貸方の2つに分ける
 2. 共通の用語である勘定科目を使う
借方金額と貸方金額は必ず一致する。
借方は左側に、貸方は右側に記載する。
すべての勘定科目は5要素(資産・負債・純資産・収益・費用)に区分できる。
資産・費用が増加するときは借方に、負債・純資産・収益が増加するときは貸方に記録する。
資産・費用が減少するときは貸方に、負債・純資産・収益が減少するときは借方に記録する。

 

以上で仕訳の基本は終了です。

次回の講義では、仕訳を集計して貸借対照表や損益計算書を作成するプロセスについて紹介していきます!

 

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